質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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ESBL産生菌とは何か?(薬局)
その他 |
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年月 | 2013年4月 |
ESBL(Extended Spectrum β-lactamase:基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ)は、β-ラクタム環を加水分解して抗菌薬を不活化する酵素である。ESBL産生菌はβ-ラクタム系抗菌薬に耐性を示すだけでなく、アミノグリコシド系抗菌薬やフルオロキノロン系抗菌薬にも感受性が低く、多剤耐性菌の1つである。ESBL産生菌は、大腸菌やKlebsiella pneumoniae等が代表的な菌種で、腸内に保菌されていることが多いため、接触感染による集団発生の原因となる。治療の第一選択薬はカルバペネム系抗菌薬で、β-ラクタマーゼ阻害薬との合剤では酵素活性が阻害されるため感受性を示す。