質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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輸液フィルターを使用時に注意が必要な薬剤は?(病院薬局)
その他 |
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年月 | 2020年7月 |
輸液中の沈殿物や微小異物、微生物、気泡等を除去する目的で、真菌や細菌等の微生物を捕捉できる孔径0.2μmの輸液フィルターを使用する。輸液フィルターの使用によって相互作用(現象)を起こす薬剤(表)では、注意して使用する。
現象 | 主な薬剤 | 対応策(例) |
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目詰まり | 血液製剤、脂肪乳剤、コロイド製剤(ファンギゾン注等)、油性製剤(ビタミンA製剤、プログラフ注等)、リポソーム製剤(アムビゾーム点滴静注)、グリセオール注、低分子デキストランL注等 | 輸液フィルターを通さず、フィルターの下流部から投与。 専用輸液フィルターを使用。 脂肪乳剤は、孔径1.2μmのフィルターを使用。 |
吸着 | インスリン製剤、G-CSF製剤、ミリスロール注、ボスミン注、セルシン注、ロピオン静注、コスメゲン静注、オンコビン注等 | 輸液フィルターを通さず、フィルターの下流部から投与。 |
フィルターの溶解 | エトポシド製剤(ラステット注、ベプシド注:高濃度でセルロース系フィルターを溶解) | 1.0mg/mL以上の高濃度で用いる場合、セルロース系以外のフィルターを使用。 |
液漏れ | フェノバール注、セルシン注等 | 直ちにフィルターを交換。 |