薬事情報センターに寄せられた県民・医療従事者からの相談事例
相談事例をご覧になる方へ
県民、医師・歯科医師、薬局等から寄せられた相談事例の中で、情報提供により相互作用や副作用防止などの有害事象が防止できたと思われる事例を紹介しています。回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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腎機能低下者の場合、サワシリンとカロナールの投与量は?(歯科医師)
適正使用 |
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年月 | 2019年8月 |
商品名(一般名) | 腎機能低下者への投与量 |
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サワシリン(アモキシシリン水和物) | 軽度~中等度低下(CCr:60~30mL/min):1回250~500㎎を8~12時間ごとに投与。 高度低下(CCr:30~15mL/min):1回250~500㎎を12時間ごとに投与。 末期腎不全(CCr:<15mL/min)、透析患者:1回250~500㎎を24時間ごとに投与。血液透析患者は、透析日は透析後に投与する。 |
カロナール(アセトアミノフェン) | 軽度~中等度低下(CCr:60~30mL/min):1回500~600㎎を1日3回毎食後、もしくは1日4回毎食後および就寝前、または6時間ごとに投与。 重篤な腎機能障害には禁忌だが、胃障害や出血症例等はNSAIDsより安全。連続投与により抱合体が蓄積し腸肝循環するため、トラフ値は上昇する。また、CCr<30mL/minではAUC8‐24hも約1.4倍増加するため、低用量から開始する。 |
腎機能別薬剤投与量POCKET BOOK 第2版、じほうより