薬事情報センターに寄せられた県民・医療従事者からの相談事例
相談事例をご覧になる方へ
県民、医師・歯科医師、薬局等から寄せられた相談事例の中で、情報提供により相互作用や副作用防止などの有害事象が防止できたと思われる事例を紹介しています。回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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トラマール、カロナール、リマプロスト、ベシケア、フェブキソスタット、フロセミド、アルファカルシドール、クエン酸第一鉄ナトリウム、アトルバスタチン、カリメート(※)、ベタヒスチン、アムロジピン、ビタメジン、アルプラゾラム、モサプリド、センノシド、イレッサ、カルボシステインを服用中、ロキソニンテープ、フェルビナクスチック、ヘパリン類似物質ローション、デキサメタゾン口腔軟膏を使用中の患者。(1)サワシリンまたはフロモックスまたはルリッド、ロキソニンまたはカロナールまたはボルタレンとの相互作用は?(2)外科処置は問題ないか?(歯科医師)
相互作用防止 |
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年月 | 2024年5月 |
(1)ベシケア(コハク酸ソリフェナシン)とルリッド(ロキシスロマイシン)は、いずれもQT間隔を延長させる可能性があり、心室性不整脈等のリスク増大のおそれがあり、併用注意。
フロセミドとロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム水和物)またはボルタレン(ジクロフェナクナトリウム)で、利尿作用減弱の可能性があり、併用注意。
トラマール(トラマドール塩酸塩)とカロナール(アセトアミノフェン)はロキソニンまたはボルタレンと鎮痛作用が重複する。
(2)リマプロストは、出血傾向増大の可能性があるため、十分な止血処置を行う。
アドレナリンを含有する歯科用局所麻酔薬を使用する場合、フロセミドとアドレナリンで、アドレナリンの作用減弱の可能性があり、併用注意。
※重篤な腎機能障害のある患者は、ロキソニンまたはボルタレンは投与禁忌である。また、腎機能に応じた抗生物質の用量調節が必要となる。