薬事情報センターに寄せられた県民・医療従事者からの相談事例
相談事例をご覧になる方へ
県民、医師・歯科医師、薬局等から寄せられた相談事例の中で、情報提供により相互作用や副作用防止などの有害事象が防止できたと思われる事例を紹介しています。回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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カルベジロール、バイアスピリン、エソメプラゾール(※)、アムロジピン、アトルバスタチン、エクメット配合錠を服用中の患者。(1)フロモックスまたはサワシリンまたはルリッドまたはクラリスロマイシン、ロキソニンまたはカロナールとの相互作用は?(2)外科処置は問題ないか?(歯科医師)
相互作用防止 |
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年月 | 2024年9月 |
(1)カルベジロールとロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム水和物)で、降圧作用減弱の可能性あり、併用注意。
バイアスピリン(アスピリン)とロキソニンで、出血傾向増大、腎機能低下の可能性があり、併用注意。
アムロジピンとクラリスロマイシンで、アムロジピンの血中濃度上昇の可能性があり、併用注意。
アトルバスタチンとクラリスロマイシンで、アトルバスタチンの血中濃度上昇の可能性があり、併用注意。
(2)バイアスピリンは、抗血小板薬であり、十分な止血処置を行う。
アドレナリンを含有する歯科用局所麻酔薬を使用する場合、
カルベジロールとアドレナリンで、相互の薬剤の効果が減弱する。また、血圧上昇、徐脈があらわれる可能性があり、併用注意。
エクメット配合錠(ビルダグリプチン・メトホルミン塩酸塩)とアドレナリンで、血糖降下作用減弱の可能性があり、併用注意。
※消化性潰瘍のある患者は、ロキソニンは投与禁忌である。