薬事情報センターに寄せられた県民・医療従事者からの相談事例
相談事例をご覧になる方へ
県民、医師・歯科医師、薬局等から寄せられた相談事例の中で、情報提供により相互作用や副作用防止などの有害事象が防止できたと思われる事例を紹介しています。回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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バイアスピリン、アムロジピン、ロスバスタチン、オルメサルタン、エゼチミブ、酸化マグネシウム、メジコン、小青竜湯、プレドニン、エピナスチンを服用中、テリルジー(※)を使用中の患者。(1)フロモックスまたはサワシリンまたはクラビットまたはクラリス、ロキソニンまたはカロナールとの相互作用は?(2)外科処置は問題ないか?(歯科医師)
相互作用防止 |
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年月 | 2024年11月 |
(1)バイアスピリン(アスピリン)とロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム水和物)で、出血傾向増大、腎機能低下の可能性があり、併用注意。
アムロジピンとクラリス(クラリスロマイシン)で、アムロジピンの血中濃度上昇の可能性があり、併用注意。
ロスバスタチンとクラリスで、腎機能障害者で横紋筋融解症があらわれやすくなる可能性があり、併用注意。
オルメサルタンとロキソニンで、降圧作用減弱、腎機能障害者で腎機能悪化の可能性があり、併用注意。
酸化マグネシウムとクラビット(レボフロキサシン水和物)で、クラビットの吸収低下による効果減弱の可能性があり、併用注意。服用間隔を1~2時間あける。
プレドニン(プレドニゾロン)とクラビットで、腱障害のリスク増大の可能性があり、併用注意。
プレドニンとロキソニンで、胃腸障害増強の可能性があり、併用注意。
テリルジー(フルチカゾンフランカルボン酸エステル・ウメクリジニウム臭化物・ビランテロールトリフェニル酢酸塩)とクラリスで、フルチカゾンフランカルボン酸エステルおよびビランテロールの血中濃度上昇の可能性があり、併用注意。
テリルジーとクラビットは、いずれもQT間隔を延長させる可能性があり、心室性不整脈等のリスク増大のおそれがあり、併用注意。
(2)バイアスピリンは、抗血小板薬であり、十分な止血処置を行う。
プレドニンを服用中なので、創傷治癒遅延や感染症に注意が必要である。
※気管支喘息の患者は、ロキソニンまたはカロナール(アセトアミノフェン)で、症状が悪化する可能性があり、注意が必要である。