薬事情報センターに寄せられた県民・医療従事者からの相談事例
相談事例をご覧になる方へ
県民、医師・歯科医師、薬局等から寄せられた相談事例の中で、情報提供により相互作用や副作用防止などの有害事象が防止できたと思われる事例を紹介しています。回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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フェブリク、フロセミド、エナラプリル、ハーフジゴキシン、スピロノラクトン、エリキュース、グルコン酸カリウム、ワーファリン、ファモチジンを服用中の患者。 (1)フロモックスまたはサワシリンまたはルリッド、ロキソニンまたはカロナールとの相互作用は? (2)外科処置は問題ないか?(歯科医師)
相互作用防止 |
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年月 | 2020年3月 |
(1)フロセミドとロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム水和物)で、利尿作用減弱の可能性があり、併用注意。
エナラプリルとロキソニンで、降圧作用減弱、腎機能障害者で腎機能悪化の可能性があり、併用注意。
ハーフジゴキシン(ジゴキシン)とロキソニンで、ハーフジゴキシンの排泄抑制による血中濃度上昇の可能性があり、併用注意。
スピロノラクトンとロキソニンで、降圧作用減弱、腎機能障害者で重度の高カリウム血症の可能性があり、併用注意。
エリキュース(アピキサバン)とロキソニンで、出血傾向増大の可能性があり、併用注意。
グルコン酸カリウムとロキソニンで、高カリウム血症の可能性があり、併用注意。
いずれの薬剤でも、ワーファリン(ワルファリンカリウム)の作用増強の可能性があり、併用注意。血液凝固能の変動に十分注意する。
(2)アドレナリン含有麻酔薬を使用する場合、
フロセミドとアドレナリンで、アドレナリンの作用減弱の可能性があり、併用注意。
ハーフジゴキシンとアドレナリンで、不整脈が起こる可能性があり、併用注意。
エリキュースとワーファリンは抗凝固薬であり、治療域にコントロールし、止血処置を十分に行う。